働くってこと
今日は株式会社wiに入社すると必ず初日に社員にする創業時の話を書きたいと思います。
wiは仙台市の中心地から少し外れた小さなマンションの1室から、私の人生の再出発をかけてスタートしました。
運転資金はほとんどない、サロンワークもしたことがない、まさに勢いだけの起業でしたが、背水の陣を敷く覚悟だけはありました。
最初の1~2か月は電話1本鳴らないサロンで目減りしていく残高通帳を見ながら不安を感じた日もありましたが、もともと悩む前に動くタイプの人間でしたから、車やブランドのバックなど持っている私財はすべて売り払い、お客様が来ない時は夜中にポスティングして歩き、起業後はとにかく必死で働きました。
1年半もの間 元旦以外は休まず、毎日12時間~14時間働いていたと思います。
他人から見たらさぞ苦労していたように見えたかもしれませんが、不思議なことに私はどんどん幸せだと感じるようになっていきました。
手に職をつけたら自分に自信がつき、ただただ毎日を一生懸命働いていたら仕事が趣味になっていき、サロンはいつも数日先までお客様のご予約で埋まり、私もお客様もお互いに「来てくださってありがとう」「施術してくれてありがとう」の感謝の心で満たされ、毎日は充実し、開業前に抱えていた将来への不安はいつの間にか一切なくなっていました。
学生時代や社会人なりたての頃は、友人と会う度に何か面白い話はないかといつも楽しみを人に求めていましたが、私は毎日を真剣に生きることで楽しみは自分で作り、人生は自分で切り拓くことを知っていきました。
そしてどんな状況下であっても、自分の人生を楽しいと思うかどうかは、自分の心の在り方なのだと気づいていきました。
私は自分が幸せだと感じるにつれて、この喜びや幸せを多くの女性にも知ってほしいと思うようになります。何故なら自分のまわりにいる女性の多くが、自分1人では幸せになれないといつも誰かに依存していて、昔の、いつも満たされていなかった自分をみているようだったから。
未婚の女性は結婚すれば幸せになれると思っていて、既婚の女性は理想の生活から少しでもはずれると将来に余計な不安を抱え始める。それは精神的にも経済的にもとても不安定にみえました。
結婚、出産、育児、親の介護
女性が抱える人生イベントに振り回されずに、不安定にならずに、自分自身の軸をしっかり持って生きるように。
そして幸せとはいつも自分の心が決める事であって、誰かにしてもらうものではない事を共に学び、強くしなやかな女性を増やしたいと私は考えるようになります。
これが一匹オオカミだった私が、1人サロンから社員の採用を決めた理由であり、またスクールの開校を決意した始まりとなりました。
そして2011年3月1日に法人成り
11日後の2011年3月11日、東日本東北大震災
この震災で真に自立した女性を増やしたいという私の想いは、使命へと変わっていきます。私の生まれ育った大好きな東北が元通りになる為には、これから長い時間と、そして1人でも多くの社会貢献できる女性が必要だと考えるようになっていきました。
震災は私にとって経営者としてのはじめての試練となりましたが、営業はできないのに発生する家賃も、いつ元通りになるか分からない暮らしも、私にとっては反対に復興へのモチベーションへとなっていきました。
1人で生きていく選択をした人に、希望を与える場を作る
家庭と仕事を上手に両立させながら、地域貢献できる女性を増やす
女性が輝いて働くことによって 日本を元気にする
私が会社を作った想いは、今も変わらず『女性の育成』です。
家庭か仕事か選ばせるのではなく、どちらもいいとこどりで選べる職場を作り、
そんな働き方を目指す女性経営者を日本中に増やして、日本を元気にし、
そして何より、まずは私たちが毎日 喜びをもって働くことでその模範となる
株式会社Wiはここに集まる全従業員の物心両面の幸福を追求するために存在しています
私たちが歴史書に名を残すことはなくとも、2100年になった時に「あの震災後に女性の働き方が変わった」と言われるような 明るい未来の芽となる会社になることを目指し、全社員と共にビジョンの達成とそれぞれの人生が素晴らしいものになることを願っています。
以上、株式会社Wiの創業当時のおはなしでした。。
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